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精華演習「驚き版」with HANA★JOSS
「フェナキスチスコープ」の演習。

フェナキスチスコープとは日本で言えば「驚き版」。
簡単に言えばフィルムの使わないアニメーションです。
少しずつ動きを変えた絵を平面の円に均等に並べて、
2mmぐらいの隙間を覗くと動画が見える仕組みです。
ある一種の残像効果を利用した装置です。

今回は、大学のラボでそれらの驚き版を
リアルタイムにみえるライブを行いました。
通常はレコードをまわすターンテーブルで驚き板を回し、
ターンテーブル上でまわる驚き板の映像の変化をビデオカメラで撮影し
その映像信号をMAX/MSP/Jitterで処理する方法を
大学の助教授である平野砂峰旅さんがプログラミングされました。

これらの映像素材を映像作家の松村陽くんが新しくVJ形式で
ライブ映像を2つのプロジェクターで壁面にシンメトリーに映写しました。
これがなかなかおもしろい。
通常の驚き版は、鏡に映して個人が鑑賞しますが、
このターンテーブルを使うと皆で鑑賞出来、合評もしやすい。

そして今回のゲストアーティストは、インドネシアのガムランユニット
「HANA★JOSS」のお二人に来て頂いた。(アルムちゃんも)
彼らとは昨年の「影絵」の演習でもワヤンで参加して頂いたり、
外部の仕事でも何度かご一緒にさせて頂いた関係で
快くライブに参加して頂く運びになりました。

いやいや、驚き版とガムランあいますね。
HANA★JOSSの演奏も驚き版の素材が変わるたびに
曲調を変えて下さってどんどん盛り上がる。
途中で学生の2人が不思議なダンスのインプロ。
このダンスがガムランと合う。
そして他の学生も太鼓や口琴等の楽器で空間を囃し立てる。

実は、4月にも同じ「驚き版」の演習を行ったのですが、
その時は、音楽家の林加奈さんがゲストアーティストで来られて
凄く盛り上がり、演習終了時刻を2時間もオーバして終了しました。

しかし、今回も4月の演習と同じくらいに盛り上がり
非常に満足して終了いたしました。(個人的に)
あっライブ終了後、ガムラン楽器の横で
HANA★JOSSのお子さんアルムちゃん(一才)が
大の字で気持ちよく寝てたのが印象的でした。
恐るべしガムランですね。

最後の後片付けを全員で行い演習ライブ終了。
その後、京都芸術センターの前田珈琲にて
近江八幡市の夏休み小学校ワークショップの打ち合わせ。
この企画もお楽しみに。
by shinta_inoue | 2007-06-20 23:17 | ワークショップ
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